「天におられるわたしたちの父よ」(6月10日)

2025.6.10
「天におられるわたしたちの父よ」
(「天におられる私たちの父よ。」) マタイ6章9節
私たちは、毎朝毎朝、学校中のお友だちといっしょに、声を合わせて「天におられる」のお祈りをいたしますね。
では、「天」というのはどんなところでしょう。
「天」には太陽が昇ります。お日様は、世界を明るくしてくれますし、お日様の力で植物は元気をもらいます。夜には、お星さまが輝きとても素敵です。大きく光る北極星は道しるべになります。雨も天から降ってきます。私達も他の動物や植物も水がないと生きてはいけません。「天」はたくさんお恵みをわたしたちに与えてくれるところです。でも、化学が進んだ今でも、思い通りに雨を降らせることはできませんし、台風をなくすこともできません。
「天」とは私たち人間の力が及ばないことがたくさんあり、月にロケットをとばすことができる今でも、分からないことがたくさんあるところです。
そんな「天」におられる「神様」。
イエス様は、「神様は、天のように、私たち人間を超えた大いなる方ですよ」と伝えたかったのかもしれません。遠い、遠い、とても高いところにおられる神様は。私たち人間の目には見えない方です。けれでも、「天」におられる神様は、私たちにいのちを与え、太陽を登らせ、雨を降らせて、すべてのいのちを育んでくださる方なのでしょう。そして、どんな建物よりも、高い、高い「天」から、私たちをいつも見守り、導いてくださっているのでしょう。「神様は、そういう方ですよ」と、イエス様は私たちに教えてくれています。
では、イエス様はどういう方?
イエス様は、今日のみ言葉のように、神様は見えないけれどいらっしゃるということを、どんな方かということを、私たちによくわかるように教えてくださるために、神様でありながら、人間になってくださったのです。そして、神様のことを「天のお父さまとお呼びしていいよ」と教えてくださいました。だから、私たちはイエスさまが教えてくださった通り「天におられる私たちの父よ」と祈ります。
「私たちのお父様」。それは「私のお父様」であり、私のお隣にいる「あなたのお父様」でもあります。そう考えると、神様は「みんなのお父様」ということになりますね。お父様が同じなら、私たちはみんな兄弟姉妹です。兄弟姉妹なら仲よくしないとね。妹や弟が困っていたら、お兄さんやお姉さんが助けます。お兄さんが喜んでいたら弟や妹もいっしょに喜びます。悲しんでいれば慰めます。
世界中の人が兄弟姉妹のように助け合っていれば戦争なんかしないでしょう。貧しさとか苦しさとか、もっと少なくなるでしょう。
「天にいらっしゃる私たちのお父さま、どうか世界中の人たちがあなたの良い子になりますように」
私たちは毎朝、学校中のお友だちと声を合わせて、そのようにお祈りしているということを覚えておいてください。
そして、いつも、その思いを込めて、主の祈りを唱えていきましょう。
けさのみことば ~こどもとともに~
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- 2025.2.4「わたしは戸口に立ってたたいている」
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- 2025.1.14「新しい歌を主に歌え」
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- 2024.10.22「実を結ばない枝は切り取られる」
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- 2024.5.7「恵みあふれる聖マリア」
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- 2023.4.10「さあ、来て、朝の食事をしなさい」
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