田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2022.11.29


2022.11.29
「わたしのたましいは 主をあがめ」

わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
(ルカ  1・46)


 今日読まれたみ言葉は「マリアの賛歌」と言って、ラテン語にすると、「マニフィカト」と言います。たくさんの音楽や絵画が作られていますから、高学年のお姉さんは聞いたことがある言葉かもしれませんね。
 マリア様は「救い主のお母様になってください。」という神様からのお願いに「はい」と応えました。そのあと、マリア様は、ずっと子どもができなかった親戚のエリザベトさんのところにも神様の使いが現れて子どもを宿したことを知ります。きっとマリア様は自分と同じような不思議な神様のみ業を受けたエリザベトさんに会いたくなったのでしょう。おなかに赤ちゃんがいる身で、何日も歩いてエリザベトさんを訊ねます。エリザベトさんはマリア様を出迎え、「神様がおっしゃったことは必ず実現すると信じた人は、なんと幸いでしょう。」と伝えます。そのエリザベトさんの言葉に、マリア様は「神様はこんなに大きな喜びを、わたしにくださいました。わたしの魂は主をあがめ、私の心は喜び踊ります。」と答えます。このマリア様の言葉が、「マニフィカト」という祈りの言葉として残されたのです。
 「神様のどんなことでもできる、そのお力は、憐み、いつくしみの心によって示される」(トマス・アクィナス)とおっしゃった方がいます。
 救い主を待ち望む小さく弱い人々、神様はその人たちをあわれみ、いつしみ、マリア様を通して、救いのみ業を顕そうとなさいます。マリア様は、天使からの神様のお告げを信じ、「はい」とお答えしたのです。
 神様を信じるマリア様とエリザベトさん、二人は神様の不思議なみ業について、いろいろとお話したことでしょう。そして、神様を信じる心がさらに強まったのです。マリア様は嬉しいことも苦しいこともすべて、神様を信じて受け取り、神様からの力をいただいて、ご自分の勤めを果たされました。
 私達も、神様のことを宗教の時間に考えたり、話し合ったりしますね。みんなで一緒にお祈りもします。神様を信じる心は、そうやって、神様を信じる人との交わりの中で育っていくのでしょう。
 私達もマリア様のように、お友達と一緒にお祈りし神様をたたえ、神様からたくさんのお恵をいただいて、自分の勤めを果たせる人へと成長できたらうれしいですね。そして、その喜びを神様におささげできたら素敵です。
 「わたしの魂は、主をあがめ、わたしの霊は、救い主である神を喜びたたえます。」
 マリア様のこの祈りの言葉を、私も心から唱えられますようにマリア様に願いともに祈りながら、イエス様がお生まれになるクリスマスまで歩んでいきましょう。


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